2015年6月19日金曜日

[Netrunner][その他]話題のルーリングと裁定

最近話題になった細かなカードの裁定なんかをシェアしておこうと思います。

Q:Turntableがインストールされているときに、Notorietyを使って得点した場合、CorpのAgendaとNotorietyを交換できるの?

A:できません。
♦ Turntable
Hardware: Console • Install: 2 • Influence: 2
+1[MU]
Whenever you steal an agenda, you may swap that agenda with an agenda in the Corp's score area.
Limit 1 console per player.
Anarch • Chrome City #43

Notoriety
Event • Cost: 1 • Influence: 1
Play only if you made a successful run on R&D, HQ, and Archives this turn.
Add Notoriety to your score area as an agenda worth 1 agenda point.
When you're this good, it's hard not to grow a fan base.
Shaper • Matt Zeilinger • Trace Amount #26

理由は簡単で、Turntableの効果の誘発条件は、「steal」なんですが、Notorietyは、「Add Notoriety to your score area」なんですよね。

Android: Netrunnerでは、Runnerは「steal」によってAgendaを得点し、Corpは「score」によってAgendaを得点する、というテキストで大体統一されています。
少ない例外として、Agendaを加点・減点する際には、対応するカードを「score areaに加える」というテキストになっています。

つまり、Notorietyによる得点は、stealでもscoreでもないんですねー。


しかし、こういう悪用ができないとなると、Turntableさんの存在価値は結構危ういですね・・・。



Q: IT Departmentの効果を複数回起動したらどうなるの?

A:使用した回数だけ、[現在のIT Department上のPower Counterの数+1]の強度が選択したICEに加算されます。

IT Department
Asset • Rez: 2 • Trash: 4 • Influence: 1
[Click]: Place 1 power counter on IT Department.
Hosted power counter: Choose a rezzed piece of ice. That ice has +1 strength until the end of the turn for each power counter (including the one spent) on IT Department.
Haas-Bioroid • Adam Schumpert • The Source #103
あー、これは確かに直観的じゃないかもしれないですね。

IT Departmentの効果は、ICEの強度を上げる効果ではありますが、
分かりやすく(?)言い換えれば「ICEの強度が上がる効果を付与する」ようなものです。

つまり、IT Departmentの効果の受けたICEは、効果が切れるまでは常にIT Department上のPower Counterの数を参照しています
効果を使用した際のPower Counterの数を記憶する効果ではありません

たとえば、Power Counterが3つ載っている場合、最終的な強度は、

1回使用→強度+3
2回使用→強度+4 (+2を2回適用)
3回使用→強度+3 (+1を3回適用)

となります。

単純な加算じゃないんだってことは覚えておきましょう!


Q: GRNDL: Power Unleashedが、Valencia Estevez: The Angel of Cayambeと戦うとどうなるの?
A: GRNDLはBad Publicityを1つと10クレジットからスタート


GRNDL: Power Unleashed
Identity: Division • Deck: 45 • Influence: 10
You start the game with 10 [credit] and 1 bad publicity.
Geostrategic Research and Neothermal Development Laboratories
Weyland Consortium • Emilio Rodriguez • Fear and Loathing #97

Valencia Estevez: The Angel of Cayambe
Identity: Natural • Link: 0 • Deck: 50 • Influence: 15
The Corp starts the game with 1 bad publicity.
"Everyone deserves a chance. Everyone."
Anarch • Adam Schumpert • Order and Chaos #30
これも言われてみれば・・・みたいなやつですね。

お互いのIDの能力が、ゲーム開始時の状態を置換しているのがポイントです。
開始時にbad publicityを受け取る/与える能力じゃないんですねぇ。

なので、両者ともbad publicityをCorp側が1つ持った状態からスタートするように指示してるので、矛盾なくbad publicity1つの状態から始まります。

(・・・もしも、bad publicityが1つの状態からスタートと、bad publicityが2つの状態からスタートというID能力とがぶつかったら?
この場合は、ルールブックの同時効果に説明されているように、ターンプレーヤーが先に効果を解決することになると思われます。
したがって、ゲーム開始はCorpのターンからですし、Corpの能力による置換を解決したのちに、Runnerの能力の置換が行われると思います。

まぁ、そういうカードが公開されてから考えればいいですね!)



さて、最近はこんな感じのルーリングが話題になりました。

今回の話題の発信元は、ほぼY.KATO氏ですね。

Y.KATO氏は、
 という感じで、最新のFAQを和訳中ですので、興味のある方はご確認を~。


2015年6月13日土曜日

[Netrunner]第26回柏木シティグリッドのお知らせ!

今週末の6/14(日)は、第26回柏木シティグリッドです!
僕は参加できないのですがー!
皆さんさんぜひ頑張って参加しましょう!


今月のから追加される拡張のChrome Cityに収録の新HBが個人的な注目株。
お互いの手札上限を1ずつ下げる効果に加え、Runner手札上限を下げるAgendaの収録で、かなりいやらしい動きができるようになったのではないでしょうか?

JintekiのMental Health Clinicあたりを組み合わせて手札上限の主導権を握りたいですなー。
(Assetなので割と自由に自分からトラッシュできますし!)


2015年6月4日木曜日

[Netrunner][Weyland]Weyland: GTO

というわけで、前回使用したGTOでございます。

Weyland: GTO


Deck Created with CardGameDB.com Android: Netrunner Deckbuilder

Total Cards: (49)
Identity:
1x Titan Transnational (Order and Chaos)

Agenda: (8)
1x Government Takeover (Order and Chaos)
2x Hostile Takeover (Core)
3x Project Atlas (What Lies Ahead)
2x The Cleaners (Second Thoughts)

Asset: (10)
3x Jackson Howard (Opening Moves) ■ ■ ■
2x Project Junebug (Core) ■ ■
2x PAD Campaign (Core)
1x Plan B (Honor and Profit)
2x Private Contracts (Cyber Exodus)

ICE: (11)
2x Ice Wall (Core)
2x Quandary (Double Time)
2x Bastion (Creation and Control)
1x Wall of Static (Core)
1x Negotiator (The Valley)
3x Errand Boy (The Source)

Operation: (20)
3x Accelerated Diagnostics (Mala Tempora) ■ ■ ■
1x Biotic Labor (Core) ■■■■
3x Shipment from SanSan (Second Thoughts) ■ ■ ■
1x Reclamation Order (Double Time) ■■
3x Hedge Fund (Core)
2x Interns (Mala Tempora)
3x Power Shutdown (Mala Tempora)
3x Punitive Counterstrike (True Colors)
1x Foxfire (Humanity's Shadow)

Upgrade: (0)


解説


コンセプトから確認すると、Government Takeover を使ってみようという企画ですね。

♦ Government Takeover
Agenda: Expansion • Adv: 9 • Score: 6
[Click]: Gain 3 [credit].
Limit 1 Government Takeover per deck.

なかなか豪快なことが書いてあるAgendaです。
6点Agendaなんてこのゲームではこいつだけですが、アドバンス要件は9とちょっと高めです。
しかもデッキに一枚なので、これを引いてこないとダメだったり・・・。

といいうことで、思い出したかのように採用されたのがPower Shutdown + Accelerated Diagnosticsのコンボ。
みなさん、覚えてるでしょうか・・・。
では、コンボの大雑把な手順を確認してみましょう。

ステップ1: Power Shutdownを使ってR&Dを空にする。

Power Shutdown
Operation: Gray Ops • Cost: 1 • Influence: 2
Play only if the Runner made a run during his or her last turn.
Trash X cards from the top of R&D. The Runner trashes 1 installed program or piece of hardware with an install cost of X or less.

Power Shutdownを打って、X=R&Dの残り枚数で宣言すると、自分のデッキを空にすることができます。

ステップ2: 環境の巨悪、Jackson HowardのTrash効果を使って、ArchivesからR&Dへ3枚積み込む。

デッキの総枚数が3枚に回復しました!これでまだ戦えます!感をアピールしましょう。

ステップ3:Accelerated Diagnosticsを使ってR&Dを3枚めくる。

Accelerated Diagnostics
Operation • Cost: 1 • Influence: 1
Look at the top 3 cards of R&D. If any of those are operations, you may play them (paying their play cost), ignoring any additional costs. Trash the rest of the unplayed cards you looked at.

おや、さっきJackson HowardでR&Dに戻したカードが3枚ともめくれるぞ!!


はい、というわけで、ここで何を積み込むのが最良なのかを考えるのがこのコンボなわけですね。

というわけで実際のコンボの手順を以下でご紹介。

GTOコンボその1


Click 0:
事前にJackson Howardその1をインストールしておく。

Click 1-1:
Power Shutdownでデッキを空に。

Click 1-2:
Jackson Howardで、Inturns と Reclamation Orders と Biotic LaborをR&Dに戻す。

Click 2-1:
Accelerated Diagnosticsを使用
Inturns → Jackson Howardその2をインストール
Reclamation Orders → Accelerated Diagnosticsを回収
Biotic Labor → 追加の2 Clickをゲット

Click 2-2:
Jackson Howardその2で、Inturns と Inturns と Shipment from SansanをR&Dに戻す。

Click 3-1:
Accelerated Diagnosticsを使用

Inturns → Jackson Howardその3をインストール
Inturns → Government Takeoverをインストール
Shipment from Sansan → Government Takeoverを2アドバンス

Click 3-2:
Jackson Howardその3で、Shipment from Sansanを3枚R&Dに戻す。

Click 4:
Accelerated Diagnosticsを使用
Shipment from Sansan *3 → Government Takeoverを2アドバンス *3

Click 5:
Government Takeoverをアドバンスしてスコア

お分かりいただけたでしょうか?
Shipment from Sansanを合計4回打って最後に1アドバンスでスコアです。

このコンボの開始要件は、
1、既に1点以上スコアしている。
2、Accelerated DiagnosticsとPower Shutdownが手札にあり、Jackson Howardがインストール状態。
3、その他のコンボパーツが手札に存在しない。
4、手元に10クレジットある。
です。

(3に関しては、Government takeoverなんかはHQにあっても大丈夫なんですけどね)

たとえば、Project Atlasを追加2アドバンスでスコアするだけで、コンボパーツをそろえられるのはいい感じですね。

Jackson Howardをインストールする手間がありますが、最速3ターンです(w

(昨夜は2ターンなどと妄言を吐いていましたが無理でした)

さて、デッキの主要ギミックを解説したところで、その他の挙動を確認しましょう。

Project Junebug
古き良きAmbushですが、このデッキでは一撃必殺の罠になります。
5アドバンスくらいして放っておいても、Government Takeoverに見えてくるのです!
逆に言えば、このカードを相手に見せておけば、ブラフでGovernment Takeoverを素で開発していくことも可能なわけです。
Exposeだけは簡便な!

Punitive Counterstrike
Government Takeoverの6点を取られた後に叩き込めば、まぁ大体即死です。
さらに、Power Shutdown + Accelerated Diagnosticsのコンボで回せば5回くらい打ち込めます。
というわけで、その場合は以下の手順で相手が死にます。

GTOコンボその2


Click 1:
Jackson Howardその1をインストール。

Click 2-1:
Power Shutdownでデッキを空に。

Click 2-2:
Jackson Howardで、Inturns と Reclamation Orders と Biotic LaborをR&Dに戻す。

Click 3-1:
Accelerated Diagnosticsを使用
Inturns → Jackson Howardその2をインストール
Reclamation Orders → Accelerated Diagnosticsを回収
Biotic Labor → 追加の2 Clickをゲット

Click 3-2:
Jackson Howardその2で、Inturns と Punitive Counterstrike *2をR&Dに戻す。

Click 4-1:
Accelerated Diagnosticsを使用

Inturns → Jackson Howardその3をインストール
Punitive Counterstrike *2 → 死にそう

Click 4-2:
Jackson Howardその3で、Punitive Counterstrikeを3枚R&Dに戻す。

Click 5:
Accelerated Diagnosticsを使用
Punitive Counterstrike *3 → 痛い。

こんな感じで、Punitive Counterstrikeを5回飛ばせるので、3点取られたパターンからでも割とフラットラインできます。
クレジットは正義ですね。


さて、そんな感じのコンボデッキですが、目に見える弱点は、Hades Shard。
Archivesに全部のカードが落ちるので対応して全部スコアされると負けます(
そんなわけで、対策カードのFoxfireが1刺し。
Clotは無理なのでさっさとパージするか焼殺しましょう。

あとは、ICEが薄いのでその辺は弱みですねぇ。

使用感的には、HQの手札上限がつらいので、その辺をやりくりするカードを入れてもいいかもしれないなーと思いました。
RunnerがGovernment Takeoverを盗めるか否かでゲームが決まるので、結構ムラはありそう。

改造プランとしては、Posted BountyからのScorched Earthプランを入れてもいいかなーという感じですかねぇ。
とりあえず、派手な動きが好きな人にはお勧めのデッキです。

2015年6月2日火曜日

[Netrunner]第25回柏木シティグリッドに参加してきました

無事(?)に開催された第25回柏木シティグリッドに参加してきました!

持ち込んだデッキは、

Corp: Weyland: GTO (新作!)
Runner: PRF48

という組み合わせ。

Weykandのほうは、夢の6点Agenda、Government Takeoverをフィーチャーしたコンボデッキです。

詳しい初動クレジット数とかよくわかってないけど(!?)、DC13よりは早く決まるコンパクトな作りのはず。

今回の参加者は6人、よって3回戦が行われました。

(疲れていて経過のメモを忘れていた)

そして、結果は・・・


Runner 2勝、Corp 1勝の3位!

真ん中ですな(

Runnerに関しては、最終戦で痛恨のプレミをしていたため勝てる試合を落とした感じなのがつらいところ。
「Astrolabeなんてもう使わないよ!」(byプロフェッサー)

GTOのほうは、Agenda捲られなければかつなーという盤面で捲られて負けてるので、知らんがなという気持ちにもなりますが、もうチョイ防御力を上げようかなーという心持。

次回の柏木シティグリッドは、6月14日。
(重要:13日は僕の誕生日です!15日は主催のみらこー氏の誕生日らしいです!)

僕は予定があっていけませんが、都合の合う方は是非ご参加を~。